GoldenFX’s diary

FX資金1万円でベンツを買うまでの記録

ZigZagの落とし穴

 

こんにちは GoldenFXの管理人Hsak.です

今日はEAに使っているインジケーターの一つ ZigZagについてお話しさせて頂こうと思います

MT4やMT5に標準で添付されているインジケーターで 一定期間内の頂点(高値・安値)を直線で結んでくれるツールです

ダウ理論などをトレードの根拠にする際の 視覚的な補助としてチャートに表示させる事が多いようです

こういうのです

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一見すると「おっこれなら、このままサインツールとして使えんじゃね」って考える人は多いようです

実際切り返しの頂点でエントリー出来たら勝てそうですよね

 

ところがこのインジには見落としがちな落とし穴があるんです

MetaTraderのZigZagを開発したMetaQuotes社の公式サイトには 次のように説明文があります

ジグザグは、特定の天井と底の価格を線で結んだものです。
(中略)
最新のインジケーターのサインは変わる可能性があるということを認識しておくことが重要です。株価の変化がインジケーターの直近の値を変化させてしまうタイプのインジケーターです。
(中略)
したがって、ジグザグに基づいてトレードロジックを構築するべきではありません。予想をたてるよりも、過去のデータを分析するのに適しています。

 つまり そもそも「再描画を前提に作っているので直近の頂点は書き変わりますからね」という設計にしてあるのです

図にするとこうです

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上記の説明文を知らない方が多いようで EA開発者の中にもそのままZigZagをEA化して

「勝てない」という結論に至ってしまう残念な人も少なくありません

ZigZag単独で使うのではエントリー根拠にならない訳です 

「TFBreaker」シリーズでもZigZagを使っていますが 当初から再描画問題をクリアする為に多数のフィルターと補正をかけています

EAを作る際のテクニック部分で大事な事は 良いロジックを作りだす事それを再現するための仕掛けの工夫なのですが ロジックばかり重要視されがちで 実は後者の方がウェートが高いと私は考えています

FXを始めた頃(誰にでもある聖杯を探していた頃!)にある講師の方のお話を読んだ時に 「ロジックは自分で作るもの」で何でも良いみたいなこと書かれていて 理解できませんでしたが EAを開発するようになって意味が分かりましたよ


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