こんにちはGoldenFXの管理人Hsak.です 今日は久しぶりにネットで見つけたFXの手法をEA化する検証です
検証結果は忖度なしに批評してまいりますので 前回の「非常識な投資家M氏」のように 本人から削除依頼も来ることがありますが 法に触れるやり方はしておりませんので全く気にせずやります
さて両建て手法については
1990年代にノーベル経済学賞受賞者でもあるマイロン・ショールズ氏らが参加したヘッジファンドLTCMがわずか4年で破綻したことで その有用性は否定されてしまった事は以前の記事でご紹介いたしました
こちら
FX 1万円でベンツを買う 取引履歴（Part４8、第４5週目) - GoldenFX’s diary
実際にショールズ氏が行っていたのは為替取引ではなく
債権などを裁定取引という一種の両建て手法で取引する方法でしたが
FXにおいて同一証券会社内で両建てをする場合は エントリーした瞬間に必ず含み損または手数料（スプレッド）分負けているので 別市場間での裁定取引よりも明らかに最初から不利な戦いになりますので これで勝ち続ける事にはかなり無理が生じます
実際にシミュレーションしてもやはり4年から10年以内に破綻することが証明できています
これは以前にも述べた ここ10年程の相場の統計学によって明らかになったことで
現在でも両建てが負けないという信念をもってやっている方は べき分布を全く理解できていない段階の人たちです
もし10年間以上のデータで同一証券会社両建てが負けないことを証明できる人がいたらお知らせ下さい 学会をひっくり返すノーベル賞級の発見になりますので
もう一つの負けない手法
今回ご紹介するのは 両建て手法と並んで有名なもう一つの いわゆる”負けない手法です”
簡単にいえば相場の回帰を利用したナンピン手法です。
結論を言えば「負けないという」のは ある程度正しいです
実際にEAも作ってみましたので しっかり検証してメリットとデメリットをご紹介してきます
ロジック
以前ご紹介した記事にある 「トラリピ」がそれです
虎でだめなら猫で行く トラリピの闇を暴いて改良EAを作りました - GoldenFX’s diary
私はこの記事の中でトラリピ自体をだいぶこき下ろしていますので 「なんだよ！」
って言われそうですが
普通の使い方だと やはり勝つのは難しいです
構え方というか トラリピロジックを実践する期間を少なくとも数年以上見るやり方になります
いわば 長期スパンのトラリピになります
トラリピ自体は某証券会社の商品名なのですが
実はこれと全く同じ手法のブログを 私が６，７年前にFXを勉強し始めた頃に 偶然目にした覚えがあり 最近になって必死に探していました
結局そのブログは見つかりませんでしたが 同じ手法の方を見つけました
「鈴さん」という方のブログになります
今回私が説明するよりも 明快に分かりやすくこの手法を説明してくれていますので
是非読んでみてください
【2021年2月版】米ドル／円のトラリピ設定と運用実績！累計利益156万円 : 不労所得でセミリタイアを目指す30代のブログ
海外口座の利点をMAX活用して 鈴さんの手法をパクってしまえ！
上のリンク記事読まれましたか？
なかな大胆な手法ですね
１．約15年間のドル円のレンジ幅（75円～135円）の中で相場が動くと想定
２．中間の105円を境に 価格が上に行ったら売り 下なら買いの何ピンを一定間隔かつ一定ロットで行う
３．損切りはしない
といった単純な手法です
分析と言えばレンジ幅を見るという事だけでしょう
それと何ピンをどの位の間隔で行うかは資金の大小によって変わってきます
2,000万円を準備されている鈴さんなら10pipsで良いですが
100万円の資金でレバ888倍なら
30pips程度に広げるのが無難です もちろん狭い方が利益は上がります
でもこれだけお金があったら私なら「配当王」株を保持して 配当金もらう生活にします
ともかく 元本資金がなければ到底無理です ドル円だけで元本
１千万円必要とか・・・
ここで私は当時を思い出しました 当時使っていた日本の証券会社のFXはレバレッジ25倍だったから 到底資金不足で実践しなかったという事を
しかーし！ XM社のレバレッジは何倍でしたっけ？
そう８８８倍！
おー これなら少ない資金で何とかいけそうですね
だがしかーし！
トラリピは国内口座でしか使えない固有商品でした！！
でもしかーし！
ご安心ください
GoldenFXが無料EA化します
もちろんトラリピではなく私の作った「猫リピ」を改造して
トラリピのような動きする代物をですから 同じではないと言っておきましょう
手法自体も昔から存在していますしね
ではドル円1,000通貨で鈴さんの手法を真似するに必要なお金は・・・・
100万円です
けっこう多いと思われたでしょうか
私としては １千万円から比べたら だいぶ楽な金額だと思います
100万円では株の配当金暮らしは到底無理なので この金額で鈴さんの手法をパクれるなら かなりハードルは低いはずです
因みに10万円程度だとこの手法は 確実に破産します 50万円でも破産します
（何故ならリーマンショックがあるから）
それと金額が多くてビビってしまう方には 述べておきますが
1ロットは1,000通貨しか買いませんので
金額が大きい分だけ安全性は向上します
同じ1,000通貨でも資金が10万円の場合は証拠金維持率も1/10と破産のリスクが高まってしまうのです
EA自体は単純なものです
本家トラリピより簡単にセンター価格と売買間隔を設定すればOK.にしておきました
結果です
グラフのの中に イベントを書き込んでありますが
リーマンショック前から昨年までの約13年のバックテストです
プロフィットファクターは１５を超えていますのでかなり 安定した運用が見込めます
普通は２．０を超えれば優秀なので「すげー！」の一言です
リーマンショック後にドル円最安値（最円高）の75円台に向かっていますが
実はこれがなければ 資金は10万円でも問題ない上に 100万円あれば更に3倍位のスピードで利益を上げられるリスクも取れます（年間３００％くらいはいけます）
リーマンショック以降直近8年で エントリー間隔を３０Pips→１０Pipsに縮めた場合の結果がこちらです
プロフィットファクターは約１９！
資産も3倍まで膨らんでいます
実際にはいつリーマン級が来るか分からないのですが
もしインパクトのある出来事があっても 含み益が最大になるまでに実は1年以上かかっていますので 手動で逃げようと思えば十分可能ではあるので
10万円程度の少額資金でも不可能なやり方ではないかも知れません（保証はしませんよ）
デメリット
トラリピ的なやり方は 特に短期スパンで値幅を狭く設定した時に トレンド相場に弱いという欠点があります もともとレンジ相場向きの手法です
ロングスパンでも同じなんではあるのですが 長期で見ればたいがいレンジ状態なのであまり気にしなくて済むようになります
今回ご紹介するEAも短期スパンで運用する事も出来ますが その際にはトレンド相場になったらEAを止める必要があります ロングスパンで使う場合には 滅多に止める事はないと思います（数年に１度とか）
ドル円以外にも運用設定方法は鈴さんのブログをご覧頂いた方が詳しいです（丸投げ）
まとめ
長期スパントラリピは 元来資金の余裕のある勝ち組の特権的手法でしたが
海外ハイレバ口座を使う事で 比較的少額の資金でもその恩恵にあずかる事が出来るのは嬉しいです
リーマン級が来た場合は 数年間含み損を抱えたままになりますが
そういう場合は手動でEA止めた方がいいです
また ロット数を1万通貨とか エントリー間隔を１０Pipsとかにすれば リスクは上がりますが 短期で利益を狙う事も出来る手法です
どちらにするかは 考え方と技量次第という感じです
今回のEAは下のリンクページからダウンロード出来ます
口座IDとパスコードは今までと同じです
良かったら使ってみてください（NecoRipi003という名前になっています）
デフォルトの設定ではドル円に合わせてあります
それと時間足は必ずチャートの5分以下にしてください
