先週試しに作らせて頂きました RCIのみを使ったEA「RCI_Cross」ですが(こちら)
RCIのみという縛りのまま 大幅にパワーアップさせました
このRCIのみという縛りがなぜ難しいのかというと
RCIといインジケーターの特徴によるものです 通常のインジケーターは価格を元にデータを算出しますが RCIは価格ではなく日数(ローソクの本数)を元に算出され 価格そのものは使われず相対的な値を取ります
ん?難しいですね
①100円
②101円
③102円
④103円
⑤104円
だったとしたら 価格に順位付けをして
①5位
②4位
③3位
④2位
⑤1位
となり 期間が進むほど順位が上がるので上昇トレンドと判断されます
価格そのものは考慮されません
つまりこれだけだと価格の変動率は判別されないのです
大きく上昇しても小さく上昇してもRCIの値は同じになってしまいます
「買われ続ければ落ちるかもしれない」「売られ続ければ上るかもしれない」というトレーダーの心理と相場のサイクルを突いた 変わった視点のインジケーターと言えます
かといってRCIのみでEAを作ると何となく上手くいかないというのは 直感的にお分かりになると思います
通常はこれにに移動平均線やRSIなどのインジを組み合わせて使うのですが
それだと芸がない上に せっかくのRCIの特徴を殺してしまい他のEAと同じような動きになりかねません 使う意味がないでしょう
RCIの正しい使われ方が認知されていない
あれから1週間色々なサイトで勉強しましたが どれも書いてある事は一緒です
結論は「±80からの短期・長期のRCIのクロスで売り買いする」と
で実際にやってみると全く勝てない訳です 上記のような解説をされている方は
実戦で使った事がないと断言できます
ネットの情報などはコピペだらけで大元を辿れば 一つになってしまう良い例です
検証が大事です
とにかく迷いに迷った挙句 とあるRCIインジのコードを読んでいて気付いたんですが
RCIの値そのものをMA(移動平均)化してしまい それをシグナル化するというものがありました
なかなか面白い考え方です 大豆から醤油と豆腐をつくって一緒に食べるようなものでしょうか? 「全く分からない」って?
検証してみましょう
MT4のプログラム言語MQLには”iMAOnArray”という便利な関数があって あらゆる配列(数値の列挙)を移動平均化してくれます
RCIとMA化されたRCIで作ったシグナルの期間を適当に決めて クロスをエントリーポイントとにすると
いい感じです
では結果です
すごいでしょう?
価格データ無しでこの成績が出せるとはちょっと驚きです 相場の視点が変わりました
って言いたいところですが まだこれ途中なんです(1年分くらい)
かれこれ5時間もテスト走らせていますが 私の最新中古パソコン(3万円)の能力で
全ティックテストするとこんなものです
そのうえ複数バックテストしているだけでなく テスト途中にパソコンの大元電源スイッチを間違えて落とすという災難も重なり 結果が出るのは明日の朝になると思います
ポン円とドル円をやっていますが 新「RCI_Cross」は既にアップロードしてありますので ご興味のある方はテストしてみてください
デフォルトでは
<RCILength >=80(RCIの期間)
<signal_period >=20(シグナル期間)*最大値が20です
となっていて1時間足位を想定した設定になっています
今回制作したEA「RCI_Cross」は本筋の「TFBreaker」を開発する中で生まれた いわばスピンオフのEAですが 単体でも十分戦えるだけの戦闘能力があります
もちろん「TFBreaker」もこの技術を使って更に強化してゆきますよ!
ダウンロードはこちらから↓